チジンドゥ・ウジャー選手はロンドン出身でナイジェリア系イギリス人の陸上競技選手です。
短距離走を専門とし、100mの自己ベストはイギリス歴代3位タイという素晴らしい記録を持っています。
こんなすごい記録を持っているチジンドゥ・ウジャー選手の経歴や成績が気になるので調べてみました。
また、2021年の東京オリンピックでの400Mリレー決勝についても触れています。
チジンドゥ・ウジャーの経歴
チジンドゥ・ウジャーの成績
東京五輪男子400リレー決勝
チジンドゥ・ウジャーの経歴
チジンドゥ・ウジャー選手は、ナイジェリアからイギリスに移住した父親と、イギリス出身のナイジェリア系イギリス人の母親と3歳上の兄とともにイギリス・ロンドンで生まれ育ちました。
子供のころは、サッカーをしていてポジションは右ウイングでした。
16歳の時にサッカーをあきらめ陸上競技に専念するようになりました。
2011年7月には世界ユース選手権初めての世界大会を経験し、男子100mで決勝まで進出、8位という結果でした。
9月には英連邦ユース競技大会にイングランド代表として出場し、男子100mと男子4×100mリレーの2種目で銀メダルを獲得しました。
2012年7月の世界ジュニア選手権男子100mでは決勝に進出し、自己ベストと記録し6位に入賞しました。
2013年6月のヨーロッパジュニア選手権男子100mでは主要国際大会で初めての金メダルを獲得しました。
2014年6月に開催された大会の男子100mで自己ベスト「10秒17」を大幅に更新する「9秒96」を記録し、イギリス史上最年少でイギリス史上5人目となる10秒の壁を突破しました。
2016年7月のヨーロッパ選手権男子4×100mリレーで優勝し、シニアの国際大会で初めてのメダルとなる金メダルを獲得しました。
8月のリオデジャネイロオリンピックにも出場し、男子100mではあと少しというところで決勝には進出できず、男子4×100mリレーでは予選にのみ出場し、決勝進出に貢献しました。
2017年8月のロンドン世界選手権では男子100mに出場するも決勝進出を逃し、男子4×100mリレーでは決勝でヨーロッパ新記録を樹立して優勝に貢献し金メダルを獲得しました。
今シーズンのダイヤモンドリーグ男子100mのツアーチャンピオンを決める大会となった8月のヴェルトクラッセチューリッヒでは自己ベストに迫る9秒97を記録しツアーチャンピオンに輝きました。
2021年の東京オリンピックでは男子4×100mリレーに第1走年として出場し、銀メダルを獲得しましたが、ドーピング違反ににより暫定資格停止処分を受けていました。
チジンドゥ・ウジャーの成績
チジンドゥ・ウジャー選手の主な成績をまとめてみました。
年 | 大会名 | 種目 | 順位 | タイム |
2011 | 世界ユース選手権 | 100m | 8位 | 10秒69 |
英連邦ユース競技大会 |
100m | 2位 | 10秒52 | |
4x100mR | 2位 | 41秒06 (4走) | ||
2012 | 世界ジュニア選手権 |
100m | 6位 | 10秒39 |
4x100mR | 失格 | |||
2013 | ヨーロッパジュニア選手権 | 100m | 優勝 | 10秒40 |
2015 | ヨーロッパ室内選手権 | 60m | 失格 | |
世界選手権 |
100m | 準決勝 | 10秒05 | |
4x100mR | 途中棄権 | |||
2016 | ヨーロッパ選手権 | 4x100mR | 優勝 | 38秒17(4走) |
オリンピック(リオ) |
100m | 準決勝 | 10秒01 | |
4x100mR | 予選のみ出場 | 38秒06 | ||
2017 | 世界リレー | 4x100mR | 途中棄権 | |
世界選手権 |
100m | 準決勝 | 10秒12 | |
4x100mR | 優勝 | 37秒47 |
東京五輪男子400リレー決勝
チジンドゥ・ウジャー選手は、2021年の東京オリンピックでは男子4×100mリレーに第1走年として出場し、銀メダルを獲得しました。
順位はこちらです。
1位:イタリア / 37.50
- ロレンツォ・パタ
- ラモントマルチェル・ヤコブス
- エセオサフォスティネ・デサル
- フィリッポ・トルトゥ
2位:英国 / 37.51
- チジンドゥ・ウジャ
- ザーネル・ヒューズ
- リチャード・キルティ
- ネサニール・ミッチェルブレーク
3位:カナダ / 37.70
- アーロン・ブラウン
- ジェロム・ブレーク
- ブレンドン・ロドニー
- アンドレ・ド グラス
4位:中国 / 37.79
- 湯星強 星強
- 謝 震業
- 蘇 炳添
- 呉 智強
5位:ジャマイカ / 37.84
- ジェボーン・ミンジー
- ジュリアン・フォート
- ヨハン・ブレーク
- オブリク・セビル
6位:ドイツ / 38.12
- ユリアン・ロイス
- ヨシュア・ハルトマン
- デニツ・アルマス
- ルーカス・アンサーペプラ
日本 / 途中棄権
- 多田 修平
- 山県 亮太
- 桐生 祥秀
- 小池 祐貴
ガーナ / 失格
- シーン・サフォアントウィ
- ベンジャミン・アザマティクワク
- エマニュエル・イエボア
- ジョセフポール・アモア
このレースでは日本は、第1走者多田選手から第2走者山県選手へバトンがつながらず日本は途中棄権に終わっています。
ガーナも他レーン侵害で失格となり、波乱のレースでした。
銀メダルを獲得したチジンドゥ・ウジャー選手ですが、輪期間中の検査で禁止物質の検出があり、ドーピング違反があったとして暫定的資格停止処分になりました。
東京五輪男子400mリレー銀メダルのウジャーにドーピング違反による暫定資格停止処分
世界陸連は東京五輪男子4×100mリレーで2位となった英国の1走を務めたチジンドゥ・ウジャーを含む4人に、ドーピング違反があったとして暫定的資格停止処分を下したと発表
|月陸Online https://t.co/pBPEexxlb4
— 月陸Online/月刊陸上競技 (@Getsuriku) August 13, 2021
そして、2022年2月18日にチジンドゥ・ウジャー選手のドーピング違反が確定し、 東京五輪400mリレーでの英国の銀メダがル剥奪されました。
英国代表ウジャーのドーピング違反が確定 東京五輪400mR英国の銀メダル剥奪
スポーツ仲裁裁判所(CAS)は、昨年夏に行われた東京五輪の男子4×100mリレーで2位に入った英国のC.ウジャーのドーピング違反を認め、銀メダルの取り消しを発表した。
|月陸Online https://t.co/dEayehil51— 月陸Online/月刊陸上競技 (@Getsuriku) February 19, 2022
その結果、3位のカナダが銀メダル、4位の中国が銅メダルに繰り上がる見込みです。
チジンドゥ・ウジャー選手は、知らずに汚染されたサプリメントを摂取してしまった違反の理由を説明しており、このことは一生後悔し続けるだろうと語っています。
まとめ
チジンドゥ・ウジャーの経歴や成績は?男子400リレーで銀メダル剥奪!と題してお送りしました。
チジンドゥ・ウジャー選手は若い頃から一線で活躍している選手です。
2014年6月にはイギリス史上5人目となる10秒の壁を最年少記録で突破しています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。